オーナーのレイナルドは祖父がブドウ栽培を行っていたが、家系的にはワイナリーとは無縁の環境で幼少期を過ごした。
1997年、会計学校を卒業後、サン・テミリオンの(ワイン学校)BTSで2年間栽培と醸造を学びました。
そして、1999年ニュイ・サン・ジョルジュのドメーヌで従業員として働き、
2000年、立上げの準備のために地元のクレリ・サン・タンドレに戻り、
地元のワイン農協で働き、準備の整った2004年にドメーヌをスタートさせます。
同時に、2005年からレ・カイユ・デュ・パラディの良き個人顧客でクルトワとも親しい間柄だったレイナルドは、
「自らのドメーヌと掛け持ちしながら従業員として働かないか?」というクルトワからのオファーがあり、
それを快諾、現在週3日はレ・カイユ・デュ・パラディの責任者として二足のわらじを履き、2haの畑を1人で管理している、超マイクロワイナリーです。
彼自身のモットーは「ブドウのもつミネラルとフィネスを最大限ワインに反映する」ことと「ユニークであること」。
性格的にはグループに属するのを好まない一匹狼的なところがあり、彼のワイン哲学にもその独特の世界観が色濃く表れています。
影響を受けたワイン生産者は、栽培面でクロード・クルトワひとりのみ。
醸造面は自らの舌とセンス、そして経験を信じて独自のスタイルを編み出します。
レイナルドのワインは基本的にノンフィルター、長期樽熟成が特徴。
彼にとっての瓶詰めのタイミングは、ブドウ由来の果実味が熟成によって削ぎ落とされ、
果実味に隠れていたミネラルが表に出始めた瞬間で、テイスティングによって判断するのですが、
長い時は2年以上の熟成を要します。
彼は「一般的なロワールのワインはフレッシュかつ果実味がエレガントで飲みやすいが、
一方で、熟成が短すぎるために果実味の裏にあるミネラルが見えづらく、私にとっては少々暴れたワインが多い」と感じているそうです。
そして彼がワインに求めるものは2つ、「ミネラル」と「フィネス」。
このブドウに潜在するミネラルとフィネスをいかに引き出すかが彼の最大のこだわりなのです!
【このワインについて】
一度完全発酵を終えたワインに翌年の発酵中のブドウジュースを蔗糖の代わりに加えて泡を作る、
いわばブドウだけでつくられたクレマン・ナチュレル!
レイナルド曰く、2013年のブドウは、潜在アルコール度数が低く酸度が高かったので、スティルワインよりも泡に適していたとのこと。
泡立ちはとても繊細で勢いがあり、鋭くシャープな酸と硬質なミネラルのキレが抜群!
洗練された味わいは、ペティアン・ナチュレルというよりもむしろノンドゼの気品あるシャンパーニュを彷彿させます!
3,280円[税抜き]
2013年 |
在庫:
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